今日の夕焼け小焼け
少し疲れがたまっているので今日はゆっくり過ごす。ラジオフランスのFIPをよく流しっぱなしにしていることが多いのだけれど、気がついたらなんと「東京ブギウギ」が聞こえてきた。昨日の夜はパリのCité de la MusiqueからARTEのインターネット生中継で、アシュケナージ指揮ヴァレリ・ソロコフが演奏するシベリウスのヴァイオリン協奏曲を見た。演奏が始まる前にドアップで放映されるアシュケナージの顔。ソリストやオーケストラのあちこちに目を向けてスタンバイを確認するキョロキョロした視線の動きがなんとも言えず、アシュケナージもかなり良い年だろうに、ぜんぜん年をとらないな〜と感心する。私がかつてピアノに打ち込んでいた中高生時代は、よくアシュケナージが弾くベートーヴェンやショパンのCDを買って聴いたものだ(ショパンはイマイチかもしれないが)。高校生のころ初めて音楽コースの同級生の友達たちと一緒にコンサートを聴きにいって、サインまでもらった唯一のピアニスト。いまはすっかり指揮者として活躍して、日本でもおなじみの顔になっているから不思議なもの。初めて聴くソロコフの演奏は聴き応えのあるいいパフォーマンスだったと思う。磨かれたテクニックと伸びやかな音色で、シベリウスの北欧らしい郷愁にとんだメロディーを力強く歌い上げていた。
夜部屋で過ごすときの友は、独仏共同チャンネルのこのARTE。このコンサートはネットTV放送だったけれど、本来はテレビチャンネルのひとつで、デザインやモード、絵画や音楽など最新の文化情報やマニアックな映画特集、本格的な歴史ドキュメンタリーなど充実した番組で楽しませてくれる。スイスのチューリッヒ駅構内で行われたオペラの生中継からロシアの古い無声映画、メシアンの貴重なドキュメンタリーフィルムなどさまざま。最近は、日本でいうと江角マキコ似の細くて背の高いドイツ人女性サラ・ヴィナーがいろんな国を訪れて「食」を伝えるシリーズのイタリア編が面白い。ルーシーによると以前は日本編もあったとか。ポラロイドカメラをもって助手の男性とともに真っ赤なオープンカーでイタリア各地を回って、その土地土地の家の台所にお邪魔して貴重なレシピを教えてもらう。ここのところはトスカーナ地方。いつも見ながら「美味しそう〜!」を連発している。それから、ドイツとフランスの文化や習慣の違いをユーモアたっぷりのアニメーションとナレーションで紹介する人気番組KARAMBOLAGEもなかなか面白い。たとえば、牛乳を温めるとき誰でも沸騰しないように気をつけるものだけれど、ドイツにはなくて、フランスにある秘密兵器の道具。これがあれば牛乳をずっと見ていなくて大丈夫。それは丸くて平べったいガラスの板で、温める前に鍋のなかに入れておく。するとそのガラスが「カタカタカタ」と音を立てて沸騰を知らせてくれるのだ。その名も「anti-monte-lait(牛乳吹きこぼれ封じ)」というらしい。これはどこかで買えるのなら欲しいなと思う。ショコラ・ショ Chocolat chaudを作るとき便利だものね。あ、でも小さなガラス片を入れておけば同じことだから、何でもいいのかもしれない。
Marché de Noël
