Les Hallesの広場にて
2月半ばから約2ヶ月に渡ってフランス各地の大学でストライキが行われている。フランス政府が打ち出した新しい大学改革に反対する学生、教授を含めた本格的なストライキで、なかなか収束の目処が立っていない。ストライキの焦点はいくつもあるけれど、ひとつ大きな問題は予算に関することだと聞いている。近年、大学に当てられる国の予算が年々減少してフランスの国立大学は厳しい状況に陥っていると言われていたけれど、今回の改革案では、企業の援助を導入した予算案が盛り込まれているとのこと。そこで、音楽学をはじめ実質的な利益に直結しにくい学部は企業からそれほど援助を期待できないので、その予算案に危機感を抱いているらしい。この話は人づてに聞いた話だけれど、どうも日本の国立大学の法人化ととてもよく似ていると思った。芸大も法人化されて以来、企業との連携を強く意識した企画を積極的に立てたり、大学出版局を創設したりと、あれこれ試行錯誤している様子が窺える。これに対して、授業料ゼロが当たり前、教育というものは無料で受けられるものであるべきという考えが根強いフランスでは、この新しい改革案がすんなり受け入れられるはずがないだろうと思う。大学自体の存続を含めて、これからの大学改革がどのように進んでいくのか見守るしかない。
そういうわけでこの二ヶ月授業はもちろんないし、大学も行政的に閉鎖され、教務も何もかも機能が停止している。試験や論文の提出にもしわ寄せが出ることが予想されて、長引くストライキに学生の間でもいら立ちが高まっている。私自身もその渦中にいて、授業はないし、大学の移行手続きも進められていない。それでもようやく今週から少しずつ再開へ向けて動き始め、今週は久方ぶりにゼミも行われてほっとした。これから5月にかけて、移行手続の準備、新しい住居への引っ越し準備などに追われて慌ただしくなりそう。とはいえ、今週末はPâques(復活祭)を迎えて、またもやバカンスに突入する。せっかく授業が再開したというのに次回は5月。フランス万歳?!
ビストロにいるワンちゃん
