エペルネの市庁舎にて
シャンパンがお出迎え
エペルネの滞在は思いのほかすばらしかった。レンヌからパリ・モンパルナス駅へ出たあと、パリ東駅から普通列車に乗っておよそ1時間でシャンパンの街エペルネに到着。去年9月にあったパリのセミナー以来久しぶりにリヨンやモンペリエなど他の都市にいる友人たちと再会する。すでに宿泊先は割り振られていて、私は日本人の奨学生と一緒にパスカルさんのところにお世話になるらしい。荷物を車のなかに入れたあと、駅からすぐにある市庁舎へ。小さいながら素敵な市庁舎で、なぜか「結婚の広間」に通される。シャンパンが振る舞われて乾杯。ピリリとしたシャンパンが旅の疲れを癒してくれた。今回は来年度フランス語圏から他国へ留学するOUTBOUNDの奨学生も参加していて、自己紹介もそこそこにおしゃべりに花が咲く。ベルギーやスイス、フランスの各都市に住む学生たちとこうして交流できるのは貴重な機会でありがたい。
いよいよシャンパンのCave見学。BoizelのCaveを見せていただく。まずはプレス機の部屋へ。シャンパンにはピンからキリまでさまざまな値段のものがあるけれど、よくお店で安く手に入るのは2回目のプレスを使ったものらしい。なるほど。
醸造中のシャンパンたち
樽の並ぶCaveは一番奥にあった
ランス大聖堂
サンドイッチとブラウニーの昼食を食べた後、貸切バスでエペルネーから1時間ちょっとのところにあるランスの大聖堂へ。ランス近郊に生まれ、この地に没したギョーム・ド・マショーは、14世紀フランスのパリを中心にした中世の音楽アルス・ノーヴァ Ars novaの代表的な作曲家。ランス大聖堂のためにノートル・ダム・ミサ曲を作曲したといわれている。ソルボンヌ大学の数学者/天文学者ヨハネス・デ・ムリスの論文(1321)によって定量記譜法が導入されたアルス・ノーヴァの音楽では、テノールのリズム構造に基づいてモテットの長さ、構成、旋法、内容が決められ、上声部の歌詞と音楽の形式もテノールに沿って形成される。この等段落法による「イソリズム・モテット」は、ゴシックの合理的組織化を象徴する音楽として知られ、特にマショーはこの分野で大きく貢献したといわれている。アルス・ノーヴァの音楽形式やリズム法は、現代の作曲家にも大きな影響を与えるほど複雑で奥深い。この時期は色々と大変な時期でもあったけれど、この滞在中にアメリカから来た担当者と話し合いを持ち、パリへ移行することが内諾された。この話し合いもあり、少し街の外れにあるレオナルド藤田のシャペルを見にいけなかったのは残念だった。
夕陽に染まる大聖堂
