天空の城ラピュタ(ナント編)
6月はじめの日曜日、友人とナントへ。レンヌにいたころはすぐに行けたのに、なぜか行かずじまいだった街。その昔ブルターニュ公国の首都はナントだったように、古い歴史をもっている。今回のナント行きの目的は巨大機械人形のスペクタクルを観るため。巨大機械人形が街を歩くLoyal de Luxeという劇団によるイベントは、先日ついに日本にも横浜開港150周年記念でラ・マシンが上陸を果たしたように、世界各地で大きな評判を呼んでいる。私が初めてこのスペクタクルを観たのは、数年前ちょうどパリに滞在していたとき。ヨーロッパや世界のスペクタクルを日本に呼ぶコーディネーターの仕事をされているNさん(前述の日本招致を実現させた方)に教えられて、マルセイユに次いで第二の港町、ノルマンディーのル・アーヴルで像と少女による物語を観た。ビルの5階まである木製の巨大な像を何人もの操縦士たちが足並みを揃えて操り、本物のような足取りで街を歩く。その精巧さと迫力に圧倒されたのをよく覚えている(このときの模様はこちらを参照のこと)。巨大な人形を上陸させるため港町を点々とするこのスペクタクルは、ナントを拠点に次々と新作を生みだしつづけている。そして今回、前回像のイベントを教えてくださったNさんから新作がお目見えすると数日前に聞いて、急遽ナント行きが実現した。
結論から言うと、今回観ることができなかった。ここまで書いてなんぞやと思われそうだけれど、不運だったというほかない。私たちがお昼ごろナントに着くころ、Nさんに電話すると、人形たちはナントの港を出航して、サン・ナゼールという街へ向かったという。そこで私たちは急いでナゼール行きの列車を調べて切符を購入し、午後はナントの街を散策し、夕方5時ごろ着く予定だった。ところが、予定していたTGVが1時間半の遅延との表示。しばらく待っていると、とうとうその列車は取りやめになってしまった。ええ!!日曜日は本数が少なく、そのあとの列車に乗っても間に合わないし、かつナントには9時前に戻って来なければならず、ナゼール行きが現実的に不可能な状況に。。Nさんとは数日前パリでお会いしていたけれど、ナゼールでの再会は叶わず。そして人形たちに会えなかったのはとても残念だった。でもナントは長い歴史をもつだけあって、規模も大きく、歩き甲斐のある魅力的な街だった。昼夜の食事も充実して、友人とともにナントを満喫した。ざっと写真でナントの街を紹介。
15世紀のブルターニュ城
ブルターニュ建国の立役者
“ブルターニュのアンヌ”
アンヌは当時のフランス王フランソワ2世と結婚し、ナントを首都にブルターニュ公国を建国。その後ナントは18世紀に入ってフランス一の港町へと成長・繁栄したそうだ。
Loyal de Luxeのポスター
牡蠣のお店
お昼はやはりブルターニュということで、ガレットとクレープ。夜はこのお店で前菜に牡蠣、メインは鱈とサーモンをじゃがいものピュレにまぶしたグラタン、デザートはパン・ペルデュ。こじんまりとしたオシャレなお店で、味もとてもおいしかった。おなかいっぱい満たされて、ナント駅へ。さすがにもう遅れはないとパリ行きの最終列車に乗り込んだものの、出発してすぐに停車。乗客同士顔を合わせて、もしやという不穏な空気が流れたあと、前の列車が故障とのアナウンス。つくづくこの日は列車に縁がなかった。幸い15分くらい停車したあと再び動き始め、11時40分ごろモンパルナスに到着し、家路についた。
