2006年に建設されたばかりのレンヌで一番大きな複合文化施設に、滞在4ヶ月を過ぎて初めて行って来た。遅い!という声が聞こえてきそうだ。「レ・シャン・リーブル」は自由の野原、あるいは自由空間という意味で、ブルターニュ美術館、科学館、プラネタリウム、市立総合図書館、コンサートホールからなり、すべての企画が無料で市民に提供される文字通りの開かれた空間。都市デザインで有名なChristian de Portzamparcという建築家による建物で、内部はパリにあるポンピドゥー・センターを思わせるような現代的な空間になっている。外観に使われているピンク色の花崗岩は、石文化のブルターニュ地方でこれまで多く使われてきたもので、レンヌに新しい文化施設を作るにあたって建築家が意図して使ったそうだ。
入り口の様子
ここへ訪れたのは、同じ大学院M2に在籍するメキシコ人のマリジョーとお茶をするため。彼女はメキシコ人だけれど、カリフォルニア大学サンディエゴ校を卒業後、フランス・トゥールでフランス語を学び(私と同じ語学学校)、リヨンで英語講師として働き、その後ボルドーで法律を学んだあと、2年前からレンヌのアメリカ会館で英語講師をしながら、レンヌ大学大学院で音楽学を学んでいる。通算でフランス滞在5年を越える彼女はフランス語がぺらぺら。スペイン語、英語はもちろん、フランス語が自由に操れる彼女は、レンヌで修論を提出したあとは、なんとドイツでドイツ語を学びながらドイツの音楽学を学びたいそうだ。メキシコ人の現代作曲家のオペラを研究している彼女は、20世紀のオペラに関心があるので、やはりそのあたりに強い?ドイツの音楽学に興味があるらしい。そして、最終的にアメリカに戻って音楽学のPh.Dを提出する。これが彼女のさしあたりのプランとのこと。なんてどん欲に勉強を続けるのだろうと驚いてしまった。しかも周りや常識にとらわれず、自分の思うままに進んでいる感じで、変に頑張っていないところがとてもいい。ここシャン・リーブルのすぐそばに住む彼女は、コンサートなどよく聴きにくると話していたので、今度一緒に行こうと話した。前回の便りにいろいろと書いたけれど、彼女のようにゆったり構えて自分らしく進んで行くのがいいなと感じた。
入口に飾られていたページがうねうね動く書物
何やらイラストが見える
こちらはブルターニュらしき古い地図
図書館の入口
