一週間前まで何の予定もなかったのに、思いがけない旅の話が舞い込んで来た。そもそものきっかけは、私が留学先の候補地のひとつにレンヌを選んだ一昨年の夏ごろ、レンヌやブルターニュについて情報集めしていたときに出会ったブログ「うるわしのブルターニュ」である。レンヌに2000年から07年まで7年間ひとりで住んでいた女性ジャーナリストの方が書いているこのブログのおかげで、今まで何も知らなかったレンヌの街やブルターニュ独自の文化について知ることができた。ブログを通して、ケルト文化やブルトン人の歴史について読むにつけ、面白い地域に思えてきた。それ以来ずっと読者として彼女のブログを読みつづけて来たのだけれど、つい先日、2週間ほどブルターニュにやってくるとの書き込みを見て初めて連絡を取ってみることに。すると、まだ一度も会ったこともないというのに、レンタカーを借りてブルターニュをあちこち周る予定なのでよかったら一緒に行きませんかという予期しないお誘いがあった。どうしたものか迷ったけれど、ブルターニュを知り尽くした方との旅行はめったにない機会。全てに同行することは無理でも、電車で追いかけて二泊だけご一緒させてもらうことにした。

朝10時半発のTERでレンヌを出て、11時半にサン・ブリウ Saint Brieucに到着。平日の電車はがらがらで、小雨の降る寒い朝だった。サン・ブリウは以前行ったブルターニュ北岸のエルキ岬にほど近い海岸沿いの街。レンヌはIlle-et-Vilaine県にあって、サン・ブリウは隣の県Côte d’Armor にある。乗り換えのTGV待ちのため30分ほど駅をぶらぶらする。思った以上に立派な駅舎で、Henri Le Rouxという名前入りのヨットの絵が構内に飾られていた。この名前は聞いたことがあるなと思ったら、彼女のブログに究極の塩キャラメルが紹介されていたとき、この名前のお店が紹介されていたのを思い出した。でも絵と塩キャラメルじゃ畑違いもいいところ。彼女に確認しようと思ったのに聞くのを忘れてしまった。果たして何か関係があるのかしら。12時5分発のブレスト行きTGVに乗ってわずか20分ほどで、目的地のガンガンGuimgampに到着。この駅で彼女と待ち合わせることになっているので、サンドウィッチを買いたい気持ちに駆られながらも我慢する。でもこれが思わぬ仇になるのだが・・・。

Henri Le Roux作

たいていの駅にはあるキオスクRELAYの広告

サンドウィッチを買い求める人々
Saint Brieucの駅舎