新年初のコンサートに行ってきました。シャガールの天井画で知られるオペラ座・ガルニエで行われた「ベジャール・ローザンヌバレエ団」による公演で、バルトーク、ヴェーベルン、ブーレーズの音楽にベジャールが振付けをつけたもの。意外と知られていない珍しい作品の部類に入るこれらの演目にも関わらず、ガルニエは鈴なりの満員の聴衆でした。奮発して前々から一番良い席をゲットしていたものの、まさか一番前の列とは思いも寄らず!オケピットのなかも見えるし、舞台も目の前。やっぱりバスティーユとは違って、豪華絢爛な装飾のガルニエで聴くのは特別な気持ちになる。演奏も切っての現代音楽のエキスパート、アンサンブル・アンテルコンタンポランで最高だった。でも何よりも、息づかいが聞こえるほど間近で見た、鍛え抜かれた踊り手たちの身振り、身体の律動は圧巻でした。ふだんあまりダンスやバレエを見る機会が少ない私だけれど、暮れに偶然友人から譲り受けたチケットで《くるみ割り人形》(バスティーユ・オペラ座/パリ・オペラ座バレエ団)のクラシック・バレエを見た直後だったので、その違いが歴然と見えて興味深かった。リズムだけでなく、バルトーク、ヴェーベルン、ブーレーズそれぞれの音楽がもつ固有のフォルムやダイナミズムを見事に身体化させたベジャールのコレオグラフィー(振付け)は、ある種の物語性が確実に織り込まれながらも、唯一無二の、アノニムな舞踏空間を作り出していたように思う。音楽の舞踏化に関しては、もっと突っ込んで考えたい問題。いずれにしても、ブーレーズのベジャール版をついに生で観ることができてよかった。